奥歯のインプラント

奥歯のインプラントのイメージ

奥歯は人目につきにくいため、歯を失ってもそのまま放置されている方が少なくありません。しかし、奥歯はお口全体の噛む力を支える重要な役割を担っており、放置すると周囲の歯や全身の健康に悪影響を及ぼします。
当院では、奥歯の欠損に対するインプラント治療に対応しております。 奥歯特有の構造による手術の難しさや、治療におけるメリットとデメリットを事前にお伝えし、精密な診断のもとで安全な治療を提供いたします。

奥歯をインプラントにする
メリットとデメリット

奥歯の機能を回復する手段としてインプラントを選択する場合、以下のような利点と欠点があります。

インプラントのメリット

顎の骨に人工歯根を直接固定するため、天然の歯と同等の強い力でしっかりと噛めるようになるのが最大のメリットです。本来の歯の80パーセント以上の噛む力を回復できると言われており、硬い食べ物も違和感なくすりつぶすことができます。また、独立して自立するため、周りの健康な歯に負担をかけずに長持ちさせることができます。

インプラントのデメリット

デメリットとしては、顎の骨にインプラントを埋め込むための外科手術が必要になる点です。また、人工歯根が骨としっかりと結合するまでの治癒期間を待つ必要があるため、治療完了までに数か月から半年以上の期間がかかります。健康保険が適用されない自由診療となるため、初期の治療費用が高額になる点も考慮する必要があります。

入れ歯やブリッジ治療との違い

奥歯のインプラントのイメージ

奥歯を失った際の他の選択肢として、部分入れ歯やブリッジがあります。
部分入れ歯は隣の歯に金属のバネをかけて固定しますが、噛む力は天然の歯の20パーセントから30パーセント程度まで低下してしまいます。
ブリッジは固定式で違和感は少ないものの、土台とするために両隣の健康な歯を大きく削らなければなりません。インプラントは他の歯を削ったりバネをかけたりする必要がなく、ご自身の歯をこれ以上失わないための予防的な役割も果たします。

奥歯のインプラント治療が
難しいと言われる3つの理由

奥歯のインプラントは前歯に比べて技術的な難易度が高く、医院によっては治療を断られるケースがあります。その背景には、奥歯周辺の特殊な構造が関係しています。

上顎の奥には空洞があり骨の厚みが不足しやすいから

上顎の奥歯のすぐ上には上顎洞と呼ばれる大きな空洞が存在します。歯を失うとこの空洞が拡大しやすく、インプラントを埋め込むための骨の厚みが数ミリ程度しか残っていないケースが多々あります。薄い骨に無理にインプラントを埋め込むと空洞を突き抜けて感染症を引き起こす危険があるため、非常に高度な診断と技術が求められます。

下顎の奥には太い神経と血管が
通っているから

下顎の奥歯の骨の中には、唇や顎の感覚を司る太い神経と血管が通っています。事前の診断が不十分でインプラントがこの神経を傷つけてしまうと、術後に深刻な麻痺や大量出血を引き起こすリスクがあります。安全な距離を保って人工歯根を埋め込むためには、神経までの距離をミリ単位で正確に把握しなければなりません。

口の奥は視野が狭く精密な器具の
操作が困難だから

物理的な要因として、口の奥深くは光が届きにくく術者の視野が極端に狭くなります。さらに頬の粘膜や舌が邪魔になりやすく、ドリルの角度を正確に保つための精密な操作が前歯よりもはるかに難しくなります。狭い空間での確実な処置には、医師の豊富な経験と熟練した手技が不可欠です。

奥歯のインプラントは不要?
抜けたまま放置するリスク

奥歯は見えにくい場所ですが、1本でも失ったまま放置すると以下のような連鎖的なリスクが生じます。

奥歯を失った状態のイメージ

前歯に過剰な負担が集中し、
他の歯の寿命を縮める

人間の噛む力は体重とほぼ同じと言われており、奥歯はその強大な力を受け止めています。奥歯が抜けたまま食事を続けると、本来は噛み切る役割である前歯に過度な負担が集中します。その結果、前歯が削れたり欠けたりするだけでなく、根元からぐらぐらと揺れ始め、他の健康な歯まで失う原因となります。

噛み合わせが崩れた状態のイメージ

お口全体の噛み合わせが崩れ、
顎関節や全身に影響する

歯は隣り合う歯や噛み合う歯と支え合って位置を保っています。奥歯が抜けたまま放置されると、隣の歯が倒れ込んできたり、対合する歯が伸びてきたりしてお口全体の噛み合わせのバランスが大きく崩れます。噛み合わせの不調和は、顎の関節への負担を増大させ、慢性的な顎の痛みや肩こりといった全身の不調を引き起こす要因となります。

治療が難しいケースへの当院の対応

すべての患者様がすぐに治療を受けられるわけではありませんが、当院では難しい条件であっても対応できる体制を整えています。

重篤な全身疾患がある場合

コントロールが難しい重度の糖尿病や心疾患などの持病がある場合、安全を最優先して外科手術をお断りすることがあります。また、骨粗鬆症のお薬を長期服用されている方も顎の骨の治癒に影響が出る可能性があるため、主治医と連携した慎重な判断が必要となります。

骨が足りない場合でも当院なら骨造成で対応可能

上顎の骨の厚みが不足している難症例であっても、当院ではサイナスリフトやソケットリフトといった専門的な骨造成の処置に対応しています。不足している部分に人工の骨補填材を補い、インプラントを安全に支えるための強固な土台を新たに作ることで、他院で断られた方でも長期的に安定する治療を実現いたします。

奥歯のインプラント治療にかかる
費用と期間

奥歯の治療にかかる期間や費用の目安は以下の通りです。

骨造成の有無による治療期間の違い

骨を増やす処置が不要な場合、下顎であれば約2か月から3か月、 上顎であれば約3か月から4か月 でインプラントと骨が結合し、被せ物を装着することができます。上顎の奥歯などで骨造成の処置が必要となる場合は、新しく作った骨が定着するまでの待機期間が加わるため、 全体の治療期間は半年から1年程度 が目安となります。

当院での奥歯のインプラント費用の目安

当院のインプラント基本費用は 1本あたり40万円から46万円 となります。顎の骨が不足しており骨造成が必要な場合は、 部分的に補う処置で5万円から15万円広範囲に骨を増やす処置であれば25万円 が追加費用として発生いたします。総額はお口の状況によって変動するため、事前の精密診断にて正確なお見積もりをご提示いたします。

実際の奥歯のインプラント・
難症例の治療事例

奥歯の症例ビフォーアフター
主訴
右上4番5番が抜けてしまって、取り付けて欲しいと来院。
むし歯の状態も酷くインプラント治療を希望
治療期間
5か月
費用
880,000円
治療内容
右上インプラント2本
リスク
定期的なメンテナンスが必要です。
口腔衛生状態が悪くなるとインプラント周囲炎にかかる可能性があります。
※出血、膨張、疼痛青痣、神経麻痺、補綴物・インプラント体の脱落、破折、インプラント周囲炎等
【症例紹介
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